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【アーティスト・インタビュー 後編】ティン・リン――人間を成熟させる「アート」と実践

2017/10/06 10:00

ティン・リン――人間を成熟させる「アート」と実践

「サンシャワー展」(会期:2017年7月5日~10月23日)が華々しく開幕して1週間が過ぎた7月13日、ノーベル平和賞を受賞した中国人作家、劉暁波が国家の監視のもと、自由を奪われたまま亡くなりました。同じ表現者で、何より政治犯として無実で獄中に留め置かれた経験を持つミャンマー人アーティスト、ティン・リンに話を聞いたのは、彼がSNSでさっそく哀悼の意を表明したその死の翌日のことでした。


抗いがたい不条理と、そこに沈殿することを拒絶し生み出されてきた表現、そして表現行為。劉が長きにわたる投獄の末に発したノーベル賞スピーチが世界中に感動をもたらしたように、投獄の前から始められていたティン・リンのアートと実践は、そうした不条理を通過することで意義を深め、観る者を奮い立たせる一層の力強さを獲得することになったのです。かつて武装して闘うことでしか獲得できないと思っていた「民主主義」を、今は祖国が主体的に獲得する道を歩み始めています。この過程に立ち会いながら、ティン・リンは制作を続けていきます。


インタビュー:喜田小百合(国立新美術館アソシエイトフェロー)

追記 2018.1.26 移転しました
本サイトに前編・後編として掲載していたインタビューを統合し、「ティン・リン――9×9フィートの独房で獲得した自由」として国際交流基金アジアセンター公式Webサイトに再録しました。